2002 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト肩関節における疼痛・位置覚制御に関する生理学的および組織学的研究
Project/Area Number |
14770742
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
玉井 幹人 京都府立医科大学, 医学部, 助手 (30332951)
|
Keywords | 肩関節 / 関節鏡 / スーチャーアンカー |
Research Abstract |
はじめに 肩関節疾患に対してさまざまな鏡視下手術が行われており、外傷性肩関節前方不安定症に対する鏡視下手術法としてsuture anchorを用いた鏡視下Bankart修復術が盛んに行われるようになってきた。suture anchor法の術中の問題点としてanchor糸が絡まり易く操作が煩雑であることがあげられる。anchor糸の整理方法として前方に二つのcannulaを挿入する前方two portal法が従来から行われているが、前方one portalでanchor糸を整理する方法を考案した。その手技によって、前方の皮切が最小侵襲の一皮切となり、簡便かつ確実に関節唇に糸が掛けられるようになり、鏡視下Bankart修復術における術中の問題点が克服できた。 手術手技 肩関節を後方鏡視にて前方に8.5mm cannulaを挿入し、Bankart病変を新鮮化する。その後、肩甲骨関節窩にsuture anchorを打ち込む。Suture relay用の糸を関節唇に掛けた後、4.5mm cannulaを8.5mm cannula内に挿入し、anchor糸の一端とrelay糸の一端を4.5mm cannulaから引き出し、単純結紮する。その後8.5mm cannula内にあるrelay糸を引き出すことによってanchor糸を関節唇に貫通させる。 結果 二つの径の異なるcannulaを使用することによって、手術中の糸の整理が可能となり、最小侵襲で確実なリレー操作が行えるようになった。
|
Research Products
(1 results)