2003 Fiscal Year Annual Research Report
特発性大腿骨頭壊死症に対する骨髄幹細胞移植の効果―骨壊死モデル家兎を用いて―
Project/Area Number |
14770754
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
和田 孝彦 関西医科大学, 医学部, 助手 (40309258)
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Keywords | 骨頭壊死 / 骨髄移植 |
Research Abstract |
昨年は壊死モデルウサギ作製を試みた。Lipopolysaccharide(LPS)とメチルプレドニゾロンを投与し、作製した。大腿骨の壊死発生率は60%ほど確認されたが、骨髄移植後に自然死する率が高く、壊死作製時点でもう一度検討しなおした。「結果」としてはLPSを加えずにメチルプレドニゾロンのみで週1回筋注することで50%ほどに壊死を作製できた。IPSの設定が悪かったのかメチルプレドニゾロンのみでは自然死する率は低下した。 壊死確認後、採取した単核細胞をアテロコラーゲンに混在を試みた。また、骨膜での包埋も試みたが家兎の大腿骨自体小さいためにどちらもDDSを介しての移植、評価は実際困難であった。 結局は大腿骨を一部開窓し、採取した骨髄細胞を注入し、4週終に屠殺評価した。 また骨髄細胞は採取後、2日間培養(Eagle培地+FBS)。付着細胞のみ移植に用いた。 昨年は骨髄細胞をMACSにてCD34マーキングでの採取を試みていたが、効率よく採取することができず、また手技が煩雑となるために本年度は遠心勾配により採取し、培養で造血系幹細胞を除去し間葉系幹細胞を採取し試用した。培養、BMP添加で骨芽様細胞への分化は確認できた。 上記方法で移植した壊死家兎は6羽であるがコントロールに生食注入群を用い比較している。病理組織学的に比較、明らかに移植群に壊死の改善傾向を認める。また、BMPを移植時に加えることでの評価も現在行っている。
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