2002 Fiscal Year Annual Research Report
脳におけるischemic preconditioningに関する研究
Project/Area Number |
14770761
|
Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
金子 高穂 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 助手 (90334424)
|
Keywords | neuron / ischemic preconditioning / ATP sensitive potassiun channel / glutamate transporter / northern blot / western blot |
Research Abstract |
胎生16日のラットから大脳皮質を取り出し、neuronの初代培養を行った。 培養1週間後に、ischemic preconditioning(IP)群はブドウ糖不含のEagle's balanced salt solutionでO_2 1%で60分間培養した(oxygen-glucose deprivation : OGD)。対照群は1%ブドウ糖含のEagle's balanced salt solutionでO_2 21%で60分間培養した。 IP24時間後のneuronの初代培養からmRNAを抽出し、RT-PCR法を用いてGAPDH、HSP70のmRNAの変化を対照群と比較することによって、IPが確立されていることを証明した。またLDH測定法により、IPによるneuron死が認められないことも確認した。さらに180分間のOGDを負荷し、細胞外デルタミン酸濃度測定とLDH測定法および細胞生存試験によるneuron死測定を行い、IPの効果を確認した。 IP1、3、5、7日後のneuronの初代培養からmRNAを抽出し、northern blot法を用いてGAPDH、Kir6.2、SUR1、EAAC1のmRNAを調べるために、non-RI法によるprobeを作成した。 今後northern blot、western blotを予定している。またdiazoxide(mitochondria KATP agonist)、5-HD(mitochondria KATP antagonist)、isofluraneによるIPも検討する。
|