2004 Fiscal Year Annual Research Report
非自己認識分子のクローニングと、同分子抗体による移植後免疫学的寛容の誘導
Project/Area Number |
14770832
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
日下 守 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (40309141)
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Keywords | 免疫寛容 / マクロファージ / 臓器移植 |
Research Abstract |
"非自己の認識"および"細胞傷害"の過程でマクロファージ系による、移植細胞特異的細胞傷害活性が明らかになった。本実験ではマウスの心移植モデルを用いて解析を行う事とし、心筋細胞をターゲットとしての心筋細胞傷害活性を見る上でdonorの条件変更が必要となり、donorを新生児とし、recipientの耳介に移植を行うモデルに当初の計画を変更した。C3H/He-BALBc間における心移植モデルで解析をすすめたところ、このアログラフトモデルでは移植心に拍動が再開されず、このモデルを用いての浸潤細胞の解析は臨床での臓器移植を反映しがたいと考えられた。このため、従来臨床で用いられているCsAとMZR(Mizoribin),MMF(micophenolate mofetil)を投与し、その生着延長効果から検討した。CsA単独群(20mg/kg/day,po)、CsA+MZR(10mg/kg/day,po)、CsA+MZR(20mg/kg/day,po)、CsA+MMF(10mg/kg/day,po)、CsA+MMF(20mg/kg/day,po)の5群間で検討したところCsA単独群、CsA+MMF群は全て25日以内に拒絶されたが、CsA+MZR(10mg)群では30%が、CsA+MZR(20mg)群では50%が30日以上生着延長した。同様に新規免疫抑制剤S-2678についても同じマウス心移植モデルを用いて検討したところ、単独群では十分な効果を得られないものの、CsAとの併用群でMZR同様相乗効果を認めた。現在この2薬剤の作用機序の検討を基本にしながら、組織学的検討と浸潤細胞の解析を進行中である。また、遺伝子レベルの発現変化についてはAgilent社DNA microarrayを立ち上げ、同時に解析を継続している。本研究の成果は2004年度の米国移植学会と国際移植学会で発表した。
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Research Products
(2 results)