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2002 Fiscal Year Annual Research Report

エストロゲン欠乏が血管内皮増殖因子に作用し骨吸収活性を誘導するメカニズムの解析

Research Project

Project/Area Number 14770852
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

児玉 一郎  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (00325169)

Keywords破骨細胞 / 血管内皮増殖因子 / エストロゲン
Research Abstract

卵巣摘出術(OVX)を施したop/opマウスにおける破骨細胞形成と骨吸収に及ぼす影響に関する実験を行った。
1.8週齢のメスop/opマウスにOVXを施し,述語大腿骨を摘出し、脱灰後凍結切片もしくはパラフィン切片を作成する。骨量減少の評価にはアザン染色を行い計測学的に評価を行った。破骨細胞の検出にはTRAP染色を用い、その数の変化を調べた。結果として卵巣摘出により破骨細胞数は増加し、骨量は減少していた。
2.一部のマウスにはOVX時にVEGFR-1/Fcキメラ蛋白を体内埋め込み式浸透圧ポンプにより持続投与し破骨細胞形成に与える影響について観察を行った。結果としてVEGF拮抗剤投与は破骨細胞の増加を抑制していた。
3.一部の骨はRT-PCR法によりVEGF, IL-1, IL-6, TNFα, RANKLのmRNAの発現の定量を行いOVX後の変化を観察した。結果としてエストロゲン欠乏状態では骨局所においてVEGFの産生増加が認められた。
4.同様にして、血清中のVEGF, IL-1, TNFαの濃度をELISA法により測定した。その結果、血清中VEGF濃度の上昇が認められた。
5.さらにOVX後にエストロゲンの補充を行ったところ、骨吸収の抑制が認められた。
以上のことからM-CSF活性を欠如するop/opマウスではエストロゲン欠乏状態において骨局所におけるVEGF産生が亢進することにより破骨細胞の分化・増殖が促進され骨吸収が亢進することが示唆された。
今後はエストロゲン欠乏により骨局所におけるVEGF産生が亢進するメカニズムについて解析を行う予定である。

URL: 

Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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