2002 Fiscal Year Annual Research Report
DNAマイクロアレイを用いての原田病疾患感受性遺伝子・遷延化遺伝子の同定
Project/Area Number |
14770978
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
竹内 大 東京医科大学, 医学部, 講師 (40260939)
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Keywords | Vogt-小柳-原田病 / ぶどう膜炎 / マイクロアレイ / mRNA / VKH / 自己免疫病 |
Research Abstract |
Vogt-小柳-原田病は、メラノソーム関連抗原に対する自己免疫病であり、HLA-DR4との相関があることから、CD4^+T細胞がその病態において中心的な役割を果たしていると考えられている。平成14年度の研究では、初発原田病(ステロイド治療前)、および健常者の末梢血を20ml採取し、Ficollを用いて末梢血中の単核球を分離後、magnettbeads-conjugated anti CD4 antibodyを用いた磁気細胞分離法によりCD4^+T細胞のみを回収した。回収されたCD4^+T細胞よりISOGENを用いてtotal RNAを抽出し、PCRにて増幅後、原田病患者におけるmRNA発現を健常者と比較解析した。5症例の原田病患者のmRNA発現を年齢、性別を合わせた健常者と比較し、2倍以上のmRNA発現の増減がみられた遺伝子を症例間で検討した。しかし、5症例すべてにおいて発現の増加、もしくは減少がみられた遺伝子はなく、また、統計的に発現が増減している遺伝子も症例数が5症例と少ないため同定することができなかった。 平成14年度の研究で原田病患者における特異的な発現遺伝子を同定できなかった理由として、先に述べたように症例数が少ないということが言えるが、コントロールとして用いている健常者のmRNA発現が個人により異なる可能性もある。平成15年度は、より多くの原田病患者で解析することを目的としているが、コントロールとして用いる健常者のmRNAを特定することも検討している。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Takeuchi_M, Sakai J, Usui M: "Coxsackievirus B4-associated uveoretinitis in an adult"Br.J.Ophthalmol. (印刷中).
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[Publications] Keino H, Takeuchi M, Kezuka T et al.: "Chemokine and chemokine receptor expression during experimental autoimmune uveoretinitis in mice"Graefes Arch Clin Exp Ophthalmol. 241(2). 111-115 (2003)
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[Publications] Mizuguchi J, Takeuchi M, Usui M: "Type I interferons as immunoregulatory molecules ; implications for therapy in experimental autoimmune uveoretinitis"Arch Immunol Ther Exp. 50(4). 243-254 (2002)
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[Publications] Kezuka T, Sakai J, Minoda H, Takeuchi M: "A relationship between varicella-zoster virus-specific delayed hypersensitivity and varicella-zoster virus-induced anterior uveitis"Arch Ophthalmol. 120(9). 1183-1188 (2002)