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2003 Fiscal Year Annual Research Report

歯周病原細菌の菌体表層複合糖質の構造学的・免疫分子生物学的研究

Research Project

Project/Area Number 14771014
Research InstitutionAsahi University

Principal Investigator

橋本 雅仁  朝日大学, 歯学部, 助手 (30333537)

Keywords口腔細菌 / Prevotella intermedia / 歯肉炎 / 内毒素 / 病原因子 / 複合糖質 / リポ多糖 / リピドA
Research Abstract

ヒト歯肉縁下プラーク中に存在する黒色色素産生グラム陰性嫌気性桿菌の一種であるPrevotella intermediaは、歯周病、なかでも歯肉炎との関係が注目されている。しかしながら、これら歯肉炎に対するP.intermediaの病原因子およびその病態形成機構についてはいまだ不明な点が多く残されている。そこで、P.intermediaの菌体表層に存在する複合糖質であるリポ多糖に注目し、その化学構造を解析するとともに免疫分子生物学的性状を明らかにするために研究を計画した。
本年度は、昨年度に精製したP.intermedia由来リポ多糖の活性中心であるリピドAの化学構造および免疫分子生物学的性状について検討した。リピドAの化学構造は、化学組成分析、核磁気共鳴、質量分析によって解析した結果、ジグルコサミンの2、3、2'、3'位に分枝長鎖脂肪酸を含む5本の脂肪酸と4'位にリン酸基が結合したものであった。本化学構造は、大腸菌由来リピドAのそれとは、脂肪酸、リン酸基、分枝長鎖脂肪酸において異なっていた。また、P.intermedia由来リピドAは、C3H/HeNマウス由来腹腔マクロファージからのIL-6産生を誘導したが、C3H/HeJマクロファージに対しては誘導活性を示さなかった。さらに、TLR4/MD-2発現Ba/F3細胞においてNF-κBの活性化を誘導したが、TLR2発現Ba/F3細胞では同活性はみられなかった。これらの所見は、生物活性の程度差はあるが、大腸菌由来リピドAと同様の活性パターンを示した。
以上の結果から、P.intermedia由来リピドAは、大腸菌由来リピドAとその化学構造は異なるが、TLR4を介して細胞を活性化することを明らかにした。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Hashimoto, M.et al.: "Chemical structure and immunobiologicalactivity of lipid A from Prevotella intermedia ATCC 25611 lipopolysaccharide."FEBS Lett.. 543. 98-102 (2003)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

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