2002 Fiscal Year Annual Research Report
Image Intensifierによる嚥下検査画像の歪み補正の検討
Project/Area Number |
14771039
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
大塚 昌彦 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (20233182)
|
Keywords | Image Intensifier / 歪み補正 / 嚥下造影検査法 |
Research Abstract |
近年の社会の高齢化に伴い,摂食・嚥下障害を持つ患者が増加している。嚥下障害の最も大きな問題は誤嚥であり,これを原因とする誤嚥性肺炎が高齢者の死因のひとつとして社会問題となりつつある。この誤嚥の有無を最も正確に検査可能といわれているX線映画法あるいはビデオX線透視法,別名嚥下造影検査法が一般に行われている. この検査では,使用する検出器のImage Intensifier(以下,I.I.)に起因する画像歪みの問題があるため、直接計測することはできない。そのため、嚥下障害の患者と健常者との嚥下時の違いについての定量的な研究は,時間的な計測に頼らざるを得なかった。しかし,時間的な計測だけでなく,画像の長さ・角度(形態)を計測することによって,新しい知見の発見が期待される。そのためには,正確な計測ができる必要がある。I.I.の歪み補正の報告はあるが,特別な機器を用いているため,一般的には適応できない。当施設だけではなく,この検査を行っている他の施設でも簡単に応用できる方法を考え,汎用コンピュータと市販のソフトウエアを用いてI.I.の画像歪み補正の検討を行うことを目的とした。 Digital Subtraction Angiography装置を使用し,自作したファントムをX線撮影し,ディジタルビデオテープに画像を記録する。その画像を汎用コンピュータに取り込み,I.I.の歪みを調べた。 具体的には,モニタ上で自作ファントムの各長さ,角度を計測し,I.I.の歪みを把握した。歪みを補正するためのフィルタ処理を変化させ,同様に各長さ,角度を計測し評価した。得られた種々の計測結果から,補正を行うための最適なフィルタ処理の検討を行っている。
|