2002 Fiscal Year Annual Research Report
より高い適合精度のインプラント上部構造を製作するための作業模型製作方法の開発
Project/Area Number |
14771105
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
石浦 雄一 昭和大学, 歯学部, 助手 (90327932)
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Keywords | インプラント / 作業模型 / 寸法精度 / 三次元計測 |
Research Abstract |
本年度は、下顎右側第二小臼歯部および第二大臼歯部にIATインプラントを植立した金属原型を使用し、3種類の方法で印象採得を行い、作業用模型を作成、その寸法精度を比較検討した。 使用したIATインプラントにはスクリューリテンドアバットメントを装着してあり、スクリュー固定のブリッジ形態の上部構造を製作することを想定している。印象採得にはトランスファーキャップを使用し、付加型シリコーン印象材を用いた。印象方法は以下の3通りである。(1):通法に従い、トラシスファーキャップをアバットメントに連結、開窓トレーにてレギュラータイプの印象材を用いて印象採得。(2):(1)と同様にアバットメントに連結した2本のトランスファーキャップをデンタルフロスで結紮し、更にそのデシタルフロスをパターン用即時重合レジンにて包埋、開窓トレーにてレギュラータイプの印象材を用いて印象採得。(3):(1)と同様にアバットメントを連結し、開窓トレーにてレギュラータイプよりも硬いレギュラーハードタイプの印象材を用いて印象採得。いずれの印象採得方法においても超硬石膏を使用して作業用模型を作成した。使用した金属原型の台座部には計測時に基準座標を設定するための基準となる標点が3点、付与されており、この台座を作業模型と共用することで同じ基準座標を使用することを可能としている。また、原型の残存歯の歯冠部には計測用の標点が付与されており、これらは作業用模型にも転記され、計測に使用する。インプラント部はアバットメントに付与されている六角形のうちの3つの角を標点として用いた。計測は非接触式二次元座標測定機を使用して行った。 (1)はインプラント部に回転する傾向が認められ、(2)はインプラント部の回転は抑制されていた。(3)では、(2)に劣るもののインプラント部の回転傾向は抑制され、全体の精度は(1)よりも優れていた。
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