2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14771146
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
馬場 信行 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (60315257)
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Keywords | 神経細胞死 / 神経切断 / 細胞死関連蛋白 |
Research Abstract |
本研究の目的は、損傷された神経細胞がどのような経過をたどり、神経細胞死へと向かうのかを分子組織化学的に解析するとともに、人為的にその神経細胞死を阻止することができるかを検討することである。そのために神経軸索切断モデルを経時的に作製し、神経細胞を免疫組織化学、分子組織化学的手法をもって神経細胞死に関与する遺伝子群を検討することとした。明らかになった時点で、それらを抑制させる、または拮抗する遺伝子蛋白を局所投与し、神経細胞死が抑制できるかを明らかにする実験を行う。 1)ラット舌下神経切断モデルの作製 オスWistar系ラット(7週齢)を腹腔内麻酔し、顎下部皮膚を切開、右舌下神経を言出。神経再生が起こらないように舌下神経を5mm切断除去し創部を縫合。神経切断後1,2,3,7,14,28日のラット延髄を屠殺、潅流固定後、摘出し、パラフィン標本を各3匹ずつ作製した。 2)免疫組織学的検索 細胞死関連遺伝子蛋白に関して、BCL-2ファミリーのBADに着目した。最近の報告によるとBADのリン酸化による影響が神経栄養因子阻害によるに深く関わっている。そこで軸索切断された舌下神経がどのような経過をたどるのか経時的に免疫組織化学的検索を行った。 結果:切断後3日の切片にて切断側に陽性像が見られたが、その他の切片に対しては、免疫組織科学的にに条件が整わないため、現在そのプロトコールの改変を行っている。 またBADリン酸化について、加えてその他の細胞死関連遺伝子群のカスケードについて、文献的検索を行っている。
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