2002 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝学的手法を用いた歯周病細菌の高感度迅速定量法の開発
Project/Area Number |
14771186
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
角 義久 九州大学, 歯学部附属病院, 助手 (60281193)
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Keywords | 歯周病細菌 / PCR / 歯周病 |
Research Abstract |
歯周病細菌であるActinobacillus actinomycetemcomitans、Porphyromonas gingivalis、Treponema deniticola、Bacteroides forsythus、Campylobacter rectus、Eikenella corrodens、Prevotella intermedia、Prevotella nigrescenceについて既に報告されている遺伝子の特異的な塩基配列を基に、PCR法で特異的遺伝子断片を増幅するための特異プライマーを、また16SリポゾームRNAの塩基配列を基に、口腔内細菌叢を構成する全ての細菌を検出できるユニバーサルプライマーを作製したさらに、上記の特異プライマーとユニバーサルプライマーに増幅されない、PCR法でのポジティブコントロールとなるスタンダードDNAおよびスタンダードDNAの特異プライマーを作製した。 これらのプライマーを用いて同一条件のもとで最短の反応時間でPCR産物を検出できる至適条件を検討し、各種細菌が同時に検出可能となった。 現在、各歯周病細菌で様々な濃度の染色体DNAを調製し、これらをテンプレートDNAとして各歯周病細菌の特異プライマーまたはユニバーサルプライマー、そして各々のTaqManプローブによる、ABI PRISMTM 7700 Systemを用いたリアルタイム検出の定量的PCR法にてPCR産物の解析を行っている。また、定量解析のためのプローブについてTaqManプローブとMolecular beaconsを比較するなど、応用法について考案している。
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