2002 Fiscal Year Annual Research Report
顎関節症症状に機能的核磁気共鳴装置を用いた疼痛評価に関する研究
Project/Area Number |
14771187
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
石谷 徳人 鹿児島大学, 歯学部, 助手 (90343368)
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Keywords | 顎関節症 / 圧痛閾値(PPT) / 脳波(EEG) / 心理テスト / 機能的核磁気共鳴装置 |
Research Abstract |
(圧痛閾値(PPT)と脳波(EEG)変化との検討) (1)アンケートの実施および被験者リストの作成 本学学生、職員を中心に、51項目からなるアンケートに回答してもらい、顎関節症でないと認めた、正常健常成人についての、被験者リスト(男性10名、女性10名)を作成した。 (2)TMJ診査・心理テスト 実験に先立ち、被験者リストに従ってTMDの症状の再評価を行い、再度、顎関節症状のない事を確認した。さらに、心理テストとして、POMS、STAIテストを行った。 (3)圧痛閾値(PPT)測定 左右側の側頭筋前部、側頭筋後部、咬筋部、顎関節部、茎状突起部において、圧痛閾値の測定を行った。顎顔面部の圧痛閾値において、個人間、部位間に有意差が認められ、全ての測定部位において、女性が、男性より有意に小さい値となった。 (4)EEG測定 脳波測定は12チャンネル電極を用いて、脳波・筋電図室内で茎状突起部一定圧刺激前後の脳波の測定、記録を行い、顎顔面各部の圧痛閾値(PPT)と、同部を一定圧で刺激した時にみられる脳波の相対的変化量との相関を見出すべく現在、解析および評価を行っている。 今後、本研究において、PPTの値の低い人は脳波の相対的変化量が大きくなるかを確認し、アンケート結果、VAS、心理テスト、(月経周期)、を組み合わせて評価、考察し、PPT-EEGの個人内変動や月経周期との相関にまで発展させ、最終的に、機能的核磁気共鳴装置を用いた考察にまで発展させいきたい。
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