2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14771201
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
永井 明子 明海大学, 歯学部, 助手 (80343458)
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Keywords | 三次元計測 / 歯列弓 / 歯槽基底弓 / 喪失歯 |
Research Abstract |
調査は茨城県下において歯科健診を継続的に受診した成人を対象とした.1985年,1987年,2000年の3回の健診時に石膏模型を作製した。1985年時と1987年時の模型のうち,模型の計測点が明確に把握できるほうを初回計測結果として採用し,2000年時の模型計測値を第2回計測結果とした.この初回計測時から第2回計測時までの間に喪失歯が増加していない集団(非増加群)と増加した集団(増加群)の2つに分け,模型計測で得られた値を比較した.計測には接触型三次元計測器(MicroScribe-3DX Immersion Co LTD)を用い,座標上で得られた計測点について検討を行った。 平成14年度の結果より、左右第一大臼歯頬側咬頭頂間の距離に有意差が認められたため、この部位についての細部の計測を行うこととした。仮想咬合平面を基準座標とし、左右第一大臼歯頬側咬頭頂を結ぶ方向をX軸、この軸に対して基準座標上で中切歯に垂直な方向をY軸、更に座標上でZ軸を設定した。頬側歯槽部最大豊隆点と第一大臼歯頬側咬頭頂との実測距離を計測したところ、女性の上顎について、左右ともに非増加群は増加群より、X軸上ではその距離が長く、Z軸上ではその距離が短かった。しかし女性の下顎と男性についての計測結果では、はっきりした差が認められなかった。今後は第一大臼歯の部位のみならず他の計測部位についても考察し、喪失歯増加の有無を予測し得る計測部位の確立について更に検討を加える必要がある。
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