2003 Fiscal Year Annual Research Report
児童虐待予防のための地域における10代妊産婦へのサポートシステムの開発
Project/Area Number |
14771385
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Research Institution | Osaka Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
和泉 京子 大阪府立看護大学医療技術短期大学部, 看護学科, 講師 (80285329)
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Keywords | 10代妊産婦 / 児童虐待予防 / 地域 / サポートシステム |
Research Abstract |
14年度は、10代妊産婦に対して妊娠中・出産1か月後の家庭訪問を行った。さらに地域全体の現状を把握するために3か月健診時に質問紙調査を行った。15年度は、14年度に3か月健診時に調査を行った対象に対して、1歳半健診時に縦断的に質問紙調査を行った。 平成14年7月〜12月の3か月健診対象者に質問紙調査を実施した対象に対して、平成15年9月〜平成16年3月の1歳半健診時に質問紙調査を行った。1歳半健診の対象者407名中、受診者は325名(受診率80.0%)であり、調査票の回収数は233(回収率71.7)%であった。 回収できた233名中、14年度に10代妊産婦の時に妊娠中・出産1か月後の家庭訪問を行った者は5名であった。 虐待については、全体では、3か月健診時は、「虐待をしていると思う」12名(5.5%)、「どちらともいえない」22名(10.0%)であったのに対し、1年3か月後の1歳半健診時では、「虐待をしていると思う」22名(9.5%)、「どちらともいえない」43名(18.5%)と増加していた。10代妊産婦時に家庭訪問を受けた者では、3か月健診時に1名(8.3%)が「虐待をしていると思う」と答えているが、1歳半健診時では、5名中無回答が2名あったが、「虐待をしていると思う」、「どちらともいえない」と答えた者はいなかった。 平成14年度の3か月健診時に質問紙を回収できたもの222名のうち、1歳半健診時に質問紙を回収できたものは144名(64.9%)であった。 16年度は、妊娠中・出産1か月後に家庭訪問を行った者、および3か月健診時、1歳半健診時と縦断的に質問紙を回収できた者に対して、分析しまとめを実施していく予定である。さらにそこからサポートシステムについて検討していきたいと考えている。
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