2002 Fiscal Year Annual Research Report
一般病棟における終末期がん患者のスピリチュアルペインに対する看護の検討
Project/Area Number |
14771403
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
菅原 聡美 千葉大学, 看護学部, 助手 (70323409)
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Keywords | がん患者 / 終末期 / ターミナルケア / スピリチュアルペイン / スピリチュアリティ / 一般病棟 / がん看護 / 霊的 |
Research Abstract |
1.一般病棟における終末期がん患者のスピリチュアルペインのインタビューガイド作成 1)文献検討 関連文献を検索し、スピリチュアルペインを明らかにするための指標を明らかにした。まず、国内外のスピリチュアリティに関連する52文献を調査した。その結果、日本人のスピリチュアリティの構成要素として、心の平安を保つこと、内的な強さ、他者に愛着をもつこと、人生の意味、生きていく上での規範などがあり、スピリチュアリティの指標として、自己に対する認識や感情(今の自分に対する感情、現在の自分の受容の程度、理想の自分と現在の自分との差)、自己の存在価値(自分が必要とされていると感じること)、過去の人生の意味づけ(意味のあることをしてきたと感じること、すべきことをしてきたと感じること、罪責感)、現在の状況の意味づけ(病気や苦痛の意味、不公平感)、生きる目的や生き甲斐(現在の目的や目指すもの)、希望や自己実現を果たす意欲(願いを叶えたいと思う程度)、超越的存在や超自然的なものとのつながり(自分と自然や見えない力とのつながり)、などが示唆された。 2)インタビューガイドの作成 文献検討で抽出された指標を元に、スピリチュアルペインを明らかにするインタビューガイドを作成した。各指標毎に以下の内容に関する質問をし、回答から、対象者が、不安、恐怖、怒り、悲しみ、寂しさなど、不快な感情を感じている内容を抽出して「スピリチュアルペイン」とする。
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