2002 Fiscal Year Annual Research Report
脳神経疾患患者に対する東洋医学的看護ケアの効果に関する研究
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14771415
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
南川 貴子 徳島大学, 医学部, 助手 (20314883)
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Keywords | 看護 / 東洋医学 / 指圧 / マッサージ |
Research Abstract |
本研究では脳神経疾患を持つ患者の中で、肩こりの訴えのある患者に対して東洋医学的な看護ケア(経絡・経穴を考慮した指圧・あん摩・マッサージ)を実施して、どのような効果がみられるかを分析してゆく予定である。今年度は、患者にたして今年度は、患者に対して安全に実施するためには、まず東洋医学的な診断方法と手技技法の習得が必要不可欠であると考え、看護師が使用可能な東洋医学的診断方法及び手技(あん摩等)についての文献検討を行うと同時に技術の習得にも努めた。 東洋医学では、四診(望診、聞診、問診、切診)という診断方法によって患者の呈している症状、すなわち「証」を決定する。「実証」の患者には比較的強い指圧およびあん摩・マッサージも可能であるが、「虚証」の人には強い指圧およびあん摩・マッサージは適当でない。この故に四診によって患者の「虚実」を判断し、その判定結果および看護で行うアセスメント等を活用して患者の状態を十分に把握し、経絡に基づいた手法(指圧やあん摩・マッサージ)を看護のケア(清拭・足浴など)に取り入れて実施してゆく予定である。指圧およびあん摩・マッサージの手技については以前より臨床で実施はしてきたが、今回はさらにスーパーバイザーに相談し、指圧およびあん摩・マッサージについての研修を3日間にわたり受けた。研修内容は四診による「証」の決定方法、指圧・マッサージを行う手順と方法の検討、指圧およびあん摩・マッサージの技法についてなどで、研修後は技術の向上を目指して訓練を行っている。
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