2003 Fiscal Year Annual Research Report
救急医療機関における受診時の小児事故防止教育プログラムの開発に関する研究
Project/Area Number |
14771428
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Research Institution | Kobe City College of Nursing |
Principal Investigator |
横内 光子 神戸市看護大学, 看護学部, 助手 (10326316)
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Keywords | 小児事故 / 事故防止 / 教育プログラム / 救急医療 / グループインタビュー / 救急外来 / 患者教育 |
Research Abstract |
研究1:小児の保護者を対象としたフォーカス・グループ・インタビュー 救急医療機関における事故防止教育プログラムの開発に向け,平成14年度の調査に引き続き,さらに具体的な保護者の小児事故に対する考えやニーズを明らかにすることを目的とし,フォーカス・グループ・インタビューを実施した。参加者は,平成14年度の調査に返送した保護者のうち,グループインタビューへの参加に同意した女性1名,男性1名の計7名であった。平成15年5月に,グループインタビューの経験のある司会者を置き,「子供の安全で健やかな生活を考える」というテーマで,事故の経験や日常的な予防策,事故発生時の対処,事故や事故防止に対する考えやニーズに関して,約2時間のグループインタビューを実施した。 第1回分析の結果,重要カテゴリーとして,「事故とその予防に関する保護者のとらえかた」,「保護者の予防法と社会的な予防」,「日常的な事故予防」,「事故発生時の対処法への迷い」,「医療資源の乏しさ,不便さ」,「家族や地域で取り組む事故防止」といったカテゴリーが抽出された。今後は,第1回分析結果に基づいて,他の専門家の意見を参考に再度分析を行ったうえ,複合分析へとさらに分析を進める予定である。 研究2:救急外来における患者指導 救急医療機関における事故防止教育の方法論を検討するための一資料として,現在実際に救急医療の場面で実施されている患者教育の現状を明らかにすることを目的とし,エスノメソドロジーを用いてデータ収集を実施した。平成16年2月〜3月にかけ,一次,二次救急患者を対象とした医療施設の救急外来において,日中受診した患者の看護にあたる看護師で同意の得られた者を対象とし,看護師の行動や発言を逐次的に記録した。収集したデータに関しては,現在分析を進めている。
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