2003 Fiscal Year Annual Research Report
看護介入としての漸進的筋弛緩法のリラクセーション効果に関する縦断的研究
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14771437
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
間瀬 由記 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (60256451)
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Keywords | 漸進的筋弛緩法 / リラクセーション / 新人看護師 / 職務ストレス / 自己効力感 |
Research Abstract |
1.目的 昨年の調査では、新人看護師5名を対象に漸進的筋弛緩法8週間実施における自律神経活動と感情プロフィールの経時的変化を明らかにした。さらに4筋群簡易法を実施し、自己効力感と職務ストレスを実施前と16週後で比較した。 2.方法 (1)対象:経験3年未満の病棟勤務看護師10名(うち5名は前年度からの継続測定)。22歳から25歳までの女性。(2)測定指標:一般性SER尺度(坂野・東條)と新人看護師職務ストレッサー尺度(藤原)を用いた。(3)手順:PMR4筋群簡易法を説明実施し1日1回以上の練習を依頼した。初回説明から2週間後に実施方法を確認し、また実施している感想をインタビューした。(4)分析:統計ソフトSPSS、Wilcoxon検定を用いた。(5)倫理的配慮:研究の趣旨、方法、匿名性確保、途中参加中止の保障などを書面で説明し、同意書を得た。 3.結果・考察 (1)自己効力感:「行動の積極性」3.33(SD0.57)は4.00(SD1.73)、「失敗に対する不安」4.33(SD0.58)は3.00(SD1.00)と自己効力感がわずかに上昇傾向であったが、有意差は認められなかった。「能力の社会的位置づけ」2.33(SD1.53)は不変であった。 (2)職務ストレス:頻度の総得点は89.67(SD3.79)から91.00(SD5.29)と上昇していたが、負担感の総得点は104.67(SD12.66)から98.00(SD14.18)に下降していた。有意差は認められなかった。 漸進的筋弛緩4筋群簡易法で、自己効力感、職務ストレスはわずかな改善にとどまった。16週後の得点におけるSDに幅があることから、個人差が示唆された。
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Research Products
(1 results)