2002 Fiscal Year Annual Research Report
fMRIを用いた運動能力評価-足部関節の屈曲・伸展に伴う動作の熟練度の指標-
Project/Area Number |
14780034
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Research Institution | Tokai University Junior College |
Principal Investigator |
村松 香織 東海大学短期大学部, 講師 (40249032)
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Keywords | fMRI / クラシックバレエ / 脳機能 / 運動能力評価 / イメージトレーニング / 熟練度 / 足関節 |
Research Abstract |
研究結果については国内および国外の学会で発表を行った。 (1)国内の学会では、第53回日本体育学会(2002年10月、埼玉大学にて開催)において、タイトル:fMRIを用いたクラシックバレエの運動能力評価-足関節の背屈・底屈に伴う動作の熟練度について-について発表した。 (2)国外の学会では、The 12^<th> Annual Meeting of International Association for Dance Medicine and Science(2002年10月、New York University School of Medicineにて開催)において、タイトル: A New Approach to a Comparison of Ballet Skills : fMRI of Classical Ballet's Foot Movementsについて発表した。 以上の学会では、クラシックバレエの基本動作を対象に足部固有筋の運動機能測定を行い、大脳皮質の賦活領域と運動のトレーニング効果をfMRI法(SPM99)を用いて明らかにした研究結果について発表した。結果の概要は以下の通りである。 (1)足部運動においては、一次運動野および運動連合野は大脳皮質内側部に観察された。 (2)左右個別にパフォーマンスを行った場合の賦活領域の和は両足運動時に賦活された領域と一致した。 (3)運動の熟練に従って大脳賦活領域は減少しており、大脳機能の立場からから考えると、熟練とは大脳機能を効率よく使用したパフォーマンスを実現できるように発達する過程であると考えられる。 (4)イメージトレーニングでは少しの動作を伴った場合、より広範囲に運動連合野の賦活が見られた。よって、多少の運動を伴うことがイマジネーション効果を上げることにつながると考えられる。 以上の結果および、現在研究中の小脳賦活領域の結果をJournal of Dance Medicine and Scienceに投稿中である。
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