九州北部における古典籍デジタル画像化及びデータベース化と司書教育への展開に関する研究

2002 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 14780115
• Research Institution: Tohwa University
• Principal Investigator: 野口 亜希子 東和大学, 工学部・一般教養, 講師 (20291833)
• Keywords: デジタルアーカイブ / 情報教育 / Problem Based Learning

Research Abstract

江戸期から明治初期の九州北部・山口に関する古典籍約1千点の収集を行い、その書誌情報を蓄積し、「古典籍目録テキストデータベース」を作成した。その後、専用の書架を購入し、学外の研究者からの閲覧の要求に応じるとともに、資料の性質ごとに分類整理を開始した。
現在は、九州北部・山口に関する古典籍のデジタル化、データベース化を行い、ちりめん本をはじめとするコンテンツをインターネット上に公開中であり、『竹田家旧蔵儒者尺牘・詩文巻』のアーカイブ化も終了し、公開するための体系化を行っている。
デジタル化に関しては、全体を容易にかつ精細に閲覧できるようにFlashpix形式で画像を保存し、ImageServerを介して公開していたが、ライブピクチャージャパン株式会社買収によりサポートが減少しつつあるため、違う形式での公開も模索しており、現在Java Viewer、Universal Viewing形式を検討中である。
学生のITスキル向上のため、今回の作業に学生ボランティアを募り、古文書のデジタル化作業に必要となる知識習得のための電子マニュアルの作成と公開を行い、学生への教育を行った。
作成したマニュアルは、「スキャナによる撮影方法について」、「和装本の作り方について」「古文書の作法(扱い方など)について」の3点であり、「和装本の作り方について」と「古文書の作法(扱い方など)について」のマニュアルに関しては、PBL(Problem Based Learning)の手法を用い、学生にその内容の企画、作成を担当させるという試みを行った。上記2点のマニュアルに関しては、企画・作成した学生が他の学生及び高校生に作品のプレゼンテーションを行った。

Research Products

• [Publications] 中田由紀, 草間和美, 伊藤政代, 野口亜希子, 若菜啓孝: "リッチメディアコンテンツを利用した教材作成について"平成14年度情報処理教育研究集会講演論文集. 786-788 (2002)