2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14780248
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
細部 博史 国立情報学研究所, 実証研究センター, 助教授 (60321577)
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Keywords | 制約プログラミング / ユーザインタフェース / 視覚化 |
Research Abstract |
本研究は,コンピュータ上の大規模なネットワーク構造を持つ情報を効果的に視覚化し,ユーザに対して直感的に働きかける,柔らかいインタラクション方式を確立し,そのための効率的な実現技術を開発することを目的として実施したものである. 最終年度である平成16年度においては,大規模なネットワーク構造のための視覚化方式に関する研究を行った.これは,前年度に構築したネットワーク型情報の視覚化手法を基盤としたものである.この手法は,2次元グラフ配置を極めて高速に計算し,ユーザの操作に合わせて2次元グラフ配置を変形するという特徴を持ち,固有ベクトル計算を用いて内部的な高次元グラフ配置を求めた後,制約プログラミングによって適切な2次元平面への射影を求めるという方法を採用したものである.しかし,前年度の手法で用いられていた制約プログラミングは,限定的なものであり,柔らかい制約システムを採用しておらず,単純なインタラクション方式しかサポートしていなかった.本年度は,特に大規模なネットワーク型情報の対話的視覚化に適したものとなるように,制約プログラミングの部分を拡張し,柔らかい制約システムを導入することで,より使い勝手の良いインタラクション方式を実現した.より具体的には,ユーザがネットワーク構造の複数の部分に対して連続的な対話操作を行い,可能な限りユーザの意図に合わせてそれらの部分を視覚化することを可能にした. 本研究の成果は,複数の国際会議及び国内会議において発表された.
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Research Products
(4 results)