2002 Fiscal Year Annual Research Report
ナビゲーションとWebスペースの融合のためのメタコンテンツ記述スキーマの創出
Project/Area Number |
14780278
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
柴田 史久 大阪大学, 産業科学研究所, 助手 (80314425)
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Keywords | 歩行者ナビゲーション / メタコンテンツ記述スキーマ / XML / インタラクション / 抽象的要求理解 |
Research Abstract |
本年度は標記研究課題に関して以下にあげる研究成果を得た. 本研究の目的は,歩行者ナビゲーションとWebサイトの有機的融合を実現するために,両者のコンテンツのベースとなるメタコンテンツともいうべき情報を想定し,それを画一的に記述するための,メタコンテンツ記述スキーマの創出であった.そのための第1段階として,歩行者ナビゲーションにおけるコンテンツとWebサイトにおけるコンテンツを有機的に結びつけるためのメタコンテンツ記述体系について検討した.実存するWebサイトのコンテンツに関して,様々な側面から検討を進め,歩行者ナビゲーション及びWebサイトにおいて共通に必要な情報,個々に必要な情報を体系立てて整理した.その上で,それらの情報を記述するためのコンテンツ記述言語NWCDLを提案した.ここではデータベースなどとの連携なども視野にいれて,近年注目を集めつつあるXML技術を利用している.また,歩行者ナビゲーションで頻繁に直面する『目的は存在するがそれを実現するための目的地が不明である』という状況に対応するために,このような暖昧な要求に対して,ナビゲーションの対象となる環境に関する情報,およびユーザの趣味・嗜好などに関する情報に基づいて,それらを総合的に満たす目的地を推論し,ユーザ・システム間のインタラクションによって目的地を決定する手法を提案した.ここでは,実存する地下街の情報を前述のNWCDLを用いてコンテンツ化した上で,このコンテンツをベースにシミュレーションシステムを構築し,その上でユーザによる暖昧な要求に対して具体的目的地を提示する実験を実施し,個人の嗜好を反映することで,ユーザの望みに沿った目的地が提示できることを示した.これはすなわち,対象に関するある程度の知識をシステム側が保持することで,ユーザによる抽象的な要求を理解するための道筋を示すものである.
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 岡本 直樹: "情報表示メディアを統合したナビゲーションインタフェースの検討"2002年電子情報通信学会 総合大会 講演論文集 基礎・境界. Vol.1. 393 (2002)
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[Publications] 柴田 史久: "屋内向け歩行者ナビゲーションシステムにおけるユーザの状況を考慮した目的地推論手法"情報処理学会論文誌. Vol.43, No.12. 3809-3817 (2002)
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[Publications] 岡本 直樹: "大規模施設におけるスケジューリングを伴う個人行動支援システム"情報処理学会研究報告 モバイルコンピューティングとワイヤレス通信. 24-27. 191-198 (2003)
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[Publications] 中南 和宏: "ナビゲーションとWebの連携のためのコンテンツ記述言語NWCDLの提案"情報処理学会 第65回全国大会 講演論文集. (掲載予定). (2003)
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[Publications] 中里 祐介: "歩行者ナビゲーションにおけるユーザの行動履歴からのプロファイル生成手法"情報処理学会 第65回全国大会 講演論文集. (掲載予定). (2003)
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[Publications] Fumihisa Shibata: "Inference Mechanism in Personalized Pedestrian Navigation System"Working Notes of Int.Works.on Intelligent Media Technology for Communicative Reality (IMTCR02 : PRICAI-02 Workshop). 34-39 (2002)