2003 Fiscal Year Annual Research Report
ソフトウェアのオーバーホールアプローチと開発者支援に関する研究
Project/Area Number |
14780324
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
島 和之 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (40263438)
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Keywords | ソフトウェア工学 / 再利用 / 保守 / 品質評価 / 人的要因 |
Research Abstract |
多くのソフトウェア開発プロジェクトでは,ソフトウェアを理解しやすくすることを重視し,ソースコード中の実行可能行だけでなく,仕様書の図や説明,ソースコード中のコメントなど多様な形態でソフトウェアを記述する.すなわち,ソフトウェア開発者はソフトウェアの理解性を高めることにより,他の開発者がソフトウェアを誤解して誤った変更を行う可能性を減らそうとしている.ただし,その効果,すなわち,ソフトウェアがどの程度理解しやすくなったかを評価することは非常に難しい.これは,開発者間の知識の違い,理解する側の理解力の影響,理解プロセスが観測不可能であることなどに起因している. そこで,本研究では,理解の過程を外在化するアプローチとして,ソフトウェアのオーバーホールを提案している.このアプローチは,ハードウェアのオーバーホールと同じく,分解と再構成のプロセスからなる.ただし,分解プロセスはツールが自動的に行い,作業者は再構成プロセスを行う.平成15年度は,再構成プロセスのデータに基づいて理解性を評価するモデルを構築した.また,European Space Agency(ESA)のアンテナ制御用ソフトウェアに対して提案アプローチの適用実験を行った.提案モデルの特性および適用実験についてまとめ,国際会議(ISESE2002,SCI2003)にて発表した.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Kaziiyuki Shima, Yasuhiro Takemura, Ken-ichi Matsumoto: "An approach to experimental evaluation of software understandability"In Proc.International Symposium on Empirical Software Engineering (ISESE2002), IEEE Computer Society Press. 48-55 (2002)
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[Publications] Shinji Uchida, Kazuyuki Shima: "An experiment of software understandability using probabilistic model"Proc.7th World Multiconference on Systemics, Cybernetics and Informatics (SCI2003). Vol.13. 315-320 (2003)