2002 Fiscal Year Annual Research Report
ライフサイクルを考慮した製品管理システムに関する研究
Project/Area Number |
14780336
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
湯本 真樹 近畿大学, 理工学部・電気電子工学科, 講師 (00304064)
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Keywords | ライフサイクル / 製品管理システム / RF-IDタグ / 線形計画法 / 廃棄パソコン |
Research Abstract |
近年、製品が製造されてから廃棄されるまでの過程である製品ライフサイクルについて、情報システムの整備が進められている。現在、回収過程の一元管理を実現する技術として、電波を用いた固体認識技術であるRadio Frequency IDentification(RF-IDタグ)が注目されている。本研究では、RF-IDタグを利用した製品ライフサイクルにおいて、知識情報処理を用いて効率的な製品の流れを実現することを研究の目的とする。 本研究では今年までに、リサイクル・リユースを考慮し、廃棄パソコンを細分化して各部品毎に回収、処理を行う場合について、コスト優先、環境負荷優先における最適な配送方法を決定する方法を提案した。提案方法では、RF-IDタグにより各部品では処理時間、部品識別番号などの情報を保有しているものとし、待ち行列で表現される回収業者・処理業者に対してデータが出入りする動作により各部品の流れを表現する。 提案方法の有効性を確認するためにシミュレーションシステムを構築した。本システムでは、単位時間毎に行う部品別回収業務の流れを表現し、全体として最適な回収業務を行うために線形計画法を活用している。本システムによりRF-IDタグを利用した部品別回収業務と従来の部品別回収業務との比較実験を行い、RF-IDタグ情報利用によるコスト抑制の効果を確認した。
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