2014 Fiscal Year Annual Research Report
筋由来の新規生理活性物質イリシンの活性化に着目した肥満改善運動プログラムの確立
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14F04009
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
田中 喜代次 筑波大学, 体育系, 教授 (50163514)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SO RINA 筑波大学, 体育系, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | Irisin / 新規生理活性化物質 / マイオカイン / 肥満 / 減量 / 運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,成人肥満者を対象に,筋由来の新規生理活性物質イリシンの分泌に最も効果的な運動の詳細(様式,頻度,強度)を明らかにすると同時に,MRIのCSI法による褐色脂肪組織の活性化程度を検討することを目的としている。 イリシンの分泌動態がわかることにより,肥満改善のメカニズムや効率良い減量方法の開発につながり,肥満改善の新しい知見になると期待できる。しかしながら,肥満者においてイリシンの分泌動態については不明なことが多く,減量や運動による変化についても情報が不足している。 そのため,本研究の1年目は肥満者におけるイリシンの分泌動態を解析ることを目的とし,横断および介入のデータ収集をおこなった。 ・横断研究:肥満者におけるイリシン分泌動態を特定するため,肥満者および健常者の血中イリシン濃度を調査した.健常者との違いを比較検討することにより,肥満者におけるイリシン分泌動態の違いを把握することを目的とした。 ・介入研究:肥満者における運動実践がイリシンの分泌および減量にどのような影響を及ぼすかを検討することを目的とした.BMI25以上の中年肥満男性を対象に週3回,3ヵ月間の運動教室を開催した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画通りに異なる運動様式に関する一過性実験および介入研究のデータ収集ができており,現在はデータの解析が進行中である。 研究課題の6-7割が遂行できており,おおむね順調に展開できていると言える。 最終年度でデータ解析および,追加のデータ収集により本研究の課題がすべて達成できる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
1年目は研究課題に従い,データ収集を主におこなった。一過性実験および介入研究を遂行しており,必要なデータ収集が終わっている。 今後は収集されたデータの解析を基に,研究目的におよび仮説を明らかにする作業を進めていく予定である。 研究課題の3つのうち1つのデータ収集が進行中であるため,追加のデータ収集と共に最終年度はデータ解析および学会,論文発表を主に進めていく方針である。
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Research Products
(4 results)