2015 Fiscal Year Annual Research Report
太陽風プラズマにおける温度異方性とベータ比の逆相関についての研究
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14F04028
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
成行 泰裕 富山大学, 人間発達科学部, 准教授 (50510294)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SEOUGH JUNGJOON 富山大学, 人間発達科学部, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | 太陽風プラズマ / 温度異方性駆動不安定性 / 非一様性 / 膨張箱モデル / クーロン衝突 / ストロー分布 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、太陽風プラズマが太陽から離れるにつれ膨張する効果を近似的に記述するモデル(膨張箱モデル)と2体衝突の効果を準線形理論に導入し、これらの効果が温度異方性により生じる不安定性へ及ぼす影響を調べた。また、前年度得られた成果の論文化を進め、電子のストロー分布生成の結果はApJLに掲載された。ファイアホース不安定性に関する線形解析の結果も現在投稿準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
議論の対象を電子やアルファ粒子の効果まで広げたため前年度の進捗はやや遅れていたが、本年度は非一様性(膨張箱モデル)の効果とクーロン衝突の効果の準線形理論への導入がスムーズに行われ、トータルの進捗状況はほぼ当初の予定通りとなった。残った課題である斜め伝搬波動を励起する不安定性の議論で電子・アルファ粒子に関する物理過程も考慮するという側面からも、現在の進捗は順調であると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
準線形理論に斜め伝搬波動を励起する不安定性と熱ノイズを導入し、温度異方性‐ベータ比のパラメータ空間における発展過程に対するそれらの過程の影響を議論する。
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Research Products
(11 results)