2014 Fiscal Year Annual Research Report
バングラデシュのイネに対するオゾンと塩ストレスの複合影響
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14F04073
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
伊豆田 猛 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (20212946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
AKHTAR Nahid 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | オゾン / 塩ストレス / イネ / 成長 / 収量 / 葉のガス交換速度 / 活性酸素消去系酵素 / 抗酸化物質 |
Outline of Annual Research Achievements |
光化学オキシダントの主成分であるオゾン(O3)は、植物に対して極めて毒性が高いガス状大気汚染物質である。大気中のオゾン濃度は、その前駆物質の排出量の増加や温暖化などによって、年々、濃度が上昇している。そのため、世界各地で、オゾンによる植物被害が発現しており、今後も農作物や樹木における被害程度が増加することが予測されている。一方、土壌の塩類化に伴う塩ストレスは、乾燥地帯や半乾燥地帯における農業生産に悪影響を与えている。アジアにおいて、農作物の塩ストレスは極めて深刻な農業環境問題であり、農作物の生産量低下を引き起こしている。このような状況を考えると、アジアにおいては、すでに農作物はオゾン濃度上昇と塩ストレスの複合影響を受けていることが予想される。しかしながら、現在の所、農作物の成長、収量および光合成などの生理機能などに対するオゾンと塩ストレスの複合影響はまったく明らかにされていない。そこで、本研究では、バングラデシュのイネに対するオゾンと塩ストレスの複合影響とそのメカニズムを明らかにすることを目的とした。 平成26年度においては、イネの葉の活性酸素消去系酵素の活性および抗酸化物質の濃度の測定法を確立した。活性酸素消去系酵素としては、スーパーオキシドディスムターゼ(SOD)、カタラーゼ(CAT)、アスコルビン酸ペルオキシダーゼ(APX)などに着目し、それらの活性を測定する方法を確立した。また、抗酸化物質としては、アスコルビン酸とグルタチオンに着目し、それらの濃度を測定する方法を確立した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
イネの葉の活性酸素消去系酵素の活性および抗酸化物質の濃度の測定法が確立できたため、おおむね順調に進展していると判断できる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度においては、平成26年度に確立した方法などを用いて、実験的研究によってバングラデシュのイネに対するオゾンと塩ストレスの複合影響を解明する。
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