2014 Fiscal Year Annual Research Report
指標遺伝子アッセイ系による植物抗ウイルス・ウイロイド剤のスクリーニング
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14F04077
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
細川 宗孝 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (40301246)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
BOUBOURAKAS Iraklis 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2015-03-31
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Keywords | トウガラシ / ブーゲンビレア / 抗ウイルス・ウイロイド / RIP / CSVd |
Outline of Annual Research Achievements |
100種以上の植物種から抗ウイルス活性を持つ植物種をいくつかスクリーニングすることが出来た。特に、ブーゲンビレアはこれまでに抗ウイルス活性が報告されているオシロイバナ科植物であるが、非常に強い活性を確認した。20種・品種以上のブーゲンビレアについて活性物質であるRIPの転写活性を確認したところ、品種間で違いが見られた。この転写活性の違いはタンパク質量レベルでも確認できた。特にRIPの転写活性の強い品種を実験に用いた。本品種の抽出液をNicotiana benthamianaに接種前あるいは接種後に散布することによって、CSVd, TSWV, PVXなど複数のウイルス・ウイロイドの感染抑制を確認することが出来た。また、RIPの全長を同定し、リコンビナントタンパク質の精製に成功した。このリコンビナントタンパク質の効果については今後調査する予定である。ブーゲンビレアの抽出液の接種前散布において、接種部位と異なる葉に散布しても一定の効果があった。RNAseq解析によって散布植物で発現が大聞く上昇した遺伝子がいくつか見つかったが、いずれも抵抗性の獲得に関係する遺遺伝子であった。次に、これまでに感染抑制を確認していたトウガラシの抽出液との混合効果を確認した。トウガラシ単独、あるいはブーゲンビレア単独では効果が小さかったが、二つをあわせると効果が強くなった。これはトウガラシの効果がRNaseによる遺伝子の分解であり、ブーゲンビレアがRNAの脱プリン反応および植物体への抵抗性の付与である、すなわち作用部位がそれぞれ異なることによる総加的効果であろうと考えられた。これらの知見を元にして抗ウイルス・ウイロイド剤の開発を続けて行く予定である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)