2015 Fiscal Year Annual Research Report
キッズデザインに対応するためのデータベースの設計及び応用
Project/Area Number |
14F04306
|
Research Institution | National Institute of Advanced Industrial Science and Technology |
Principal Investigator |
西田 佳史 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 人間情報研究部門, 首席研究員 (60357712)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ZHANG KUN 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 人間情報研究部門, 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
|
Keywords | 傷害情報 / 属性項目 / 語彙セット / 解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,昨年度に開発した「傷害情報記述枠組みコーディングマニュアル」(IIDFコード試用版)を拡張し,IIDF第二次稿(170頁)をまめた.第二次稿では起因物,関連物,加害物に関する記述方式についての大きな改定を行い,事故発生のプロセスには多数の要因が関与しており,そこには使用している製品や,周辺にあって事故発生の経過に影響を与えたもの,子供に対して直接に危害を与えたものなど,あるいは事故発生の引き金を引いた人間の行動などがありうる.第二次稿では,WHOのICECI(International Classification of External Causes of Injury)に準じて,これを起因物,関連物,加害物という三区分を設けて,それぞれについてその属性を記述することを求める.また,子供の身体寸法・特性,行動心理・特性及び生活実態など三つの特色を考察したうえで,属性項目数を15項目の増加及び語彙セット数を5種類(人間動作,家庭内部詳細など)独自に開発した. このような子供傷害に向け標準化・正準化となる日常生活情報記述枠組みを用いて,3千件程度の子供傷害データを再整理し,OIPM (Objects in Injury Process Matrix) という事故原因解析ツールを開発した.またSPSS統計ツールを併用することにより,KDDBへの利用技術の検証を行った.成果は “An Analysis of Carrying Device–Related Injuries to Preschool Children”として,Journal of Safety Research誌に投稿した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は、多様な子供傷害データを標準化・正準化することで、分析可能とする日常生活情報記述のためのコーディングを拡張しただけではなく、大きな目標としていた、具体的に傷害分析(Carrying Deviceに関連する事故事例分析)へ手法を適用しその有効性を検証まで至った。以上より、順調に進展していると判断した。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後、手作業で行っている部分をICTを用いて省力化させるための工夫として、工学的手法を特委とする研究者との交流を進め、オントロジー技術、データマイニング手法の活用を検討する。また、具体的な事故事例分析を進めながら、修正と改善を行う。
|
Research Products
(5 results)