2014 Fiscal Year Annual Research Report
Bracon属寄生蜂(ハチ目:コマユバチ科)の系統分類と進化
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14F04403
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
前藤 薫 神戸大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (80346238)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
KITTEL Rebecca 神戸大学, (連合)農学研究科(研究院), 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | 寄生蜂 / 国際情報交換 / 系統分類 / 生物的防除 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題では、多くの農林業害虫の現に重要な天敵あるいは潜在的な防除素材として期待される寄生蜂を多数含みながら、種および高次分類群レベルの系統発生学的な問題が解決されていないために分類が混乱しているBraconinae亜科寄生蜂について、世界規模のサンプル収集を行なって形態形質の詳細な再評価と複数遺伝子の網羅的解析によって、主として属レベルの系統発生学的構造を解明しようとしている。さらに、とくに温帯域において重要種を多く含むBracon属群については、極東産種に焦点を絞って分類学的な再検討を行なおうとしている。 Braconinae亜科寄生蜂の形態観察と遺伝子解析に用いるサンプルを各生物地理区から広範に集めるために、11月の来日以降、国内外の多数の研究者・研究機関に協力を依頼し、広範囲に順調に標本収集を進めている。また、2月には神奈川県立の自然史博物館を訪問して標本調査を行ない、3月には西表島に滞在してサンプルの採集を行なった。さらに一部のサンプルについては、ミトコンドリアCOI遺伝子領域および核遺伝子の複数領域についてプライマーを準備して塩基配列の解読と解析に着手している。あわせて他のコマユバチ科寄生蜂についても調査を進め、日本列島からPhanerotomella属などを新たに発見して報告の準備を進めている。 また、2月には寄生蜂類の系統分類学の大家であるQuicke教授の来日あわせて神戸大学農学研究科において開催された公開国際シンポジウムに参加して、研究の進展状況を報告した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
形態観察と遺伝子解析に必要なサンプルを国内外の研究者の協力を得て広範に収集する目処がつき、ほぼ順調に研究がスタートしている。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度は収集したサンプルの遺伝子解析を進めるとともに、海外の博物館を訪問して標本調査を行ないたい。ただし、場合によって産休等によって、一時的に研究を中断せざるを得ない事態も想定しておきたい。
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Research Products
(1 results)