2014 Fiscal Year Annual Research Report
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14F04702
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
竹本 幹夫 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90138181)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GEILHORN Barbara 早稲田大学, 文学学術院, 外国人特別研究員
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | フクシマ / 東日本大震災 / 災害と演劇 / 現代日本演劇 |
Outline of Annual Research Achievements |
分担者は8月~9月にスロベニアとイギリス等に長期の海外出張、11月に福島への学会参加の研究調査出張、3月にはアメリカ合衆国とイタリアとにそれぞれ短期の海外出張を行い、海外分については、業績リストに別記の通り研究発表を行った。またこのほかに論文1本を執筆・発表した。 代表者はこれらの研究活動を支援・指導すると共に、その結果報告を受け、次年度への研究の方向性を協議した。最終的には共同で何らかの成果を構想している。 海外において東日本大震災と演劇の関連がテーマとなるのは、現代の不安定性の中での演劇の役割ということが、日本の状況の中で象徴的に現れているためである。従って震災当時から現在に至るまでの間に、東北地方の演劇拠点が多くの被災者を引きつけ、またその心のケアに貢献してきたという事実は、演劇の将来性にとって大きな意味を持つものと評価されている。これはそのまま、演劇の現代的意義の解明につながる問題でもある。このような視点に基づき、分担者が調査・収集した事例を分析することにより、現代における「演劇性」とは何かを考察することを目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
分担者は、複数回の研究成果発表のための海外出張を行い、また本研究成果の一つである単行本刊行のための打ち合わせをロンドンで行うなど、研究は着実に進展している。日本国内においても、東北地方でインタビューを行い、また国内学会に参加するなどにより、研究情報・研究資料の収集に努めた。代表者はそれらの研究内容を把握し、研究の方向についてのアドバイスを与えたが、おおむね予定通りに研究計画が進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は成果の取りまとめを念頭に置いて、研究を進める。具体的には、研究成果発表のための学会への参加など、本年度と同様の活動を行うと同時に、本年度は調査しきれなかった東北地方の演劇人や観客へのインタビュー調査を予定している。
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Research Products
(5 results)