2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14GS0322
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
岩井 一宏 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60252459)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 啓 大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10159189)
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Keywords | 蛋白質 / 生体分子 / ストレス / 脳神経疾患 / 癌 |
Research Abstract |
研究代表者が明らかにしてきたHOIL-1ユビキチンリガーゼ、N型糖鎖を識別するユビキチンリガーゼに関して以下の研究を行った。 (1)HOIL-1ユビキチンリガーゼの機能解析 a.HOIL-1リガーゼの機能基質識別メカニズム IRP2特異的なIDD(iron-dependent degradation)ドメインに存在するheme-regulatory motif(HRM)がヘム結合部位であり、その周囲のアミノ酸残基を酸化することによりHOIL-1ユビキチンリガーゼで識別されユビキチン化されることを明らかにした。またIRP2のHRMは他のタンパク質に存在するHRMとは異なったXCPXHX配列を有しており、そのCとHがIRP2によるヘム依存性分解に必須であることを明らかにした。(投稿中) b.HOIL-1リガーゼの機能発現メカニズム HOIL-1は分子量600kD程度の分画に存在し、新規RINGフィンガーたんぱく質:HOIP(HOIL-1 interacting protein)と複合体を形成して機能することを明らかにした。HOIL-1、HOIPともにユビキチン結合モジュールであるNp14型のzincフィンガーを有したRING型リガーゼであり、HOIL-1/HOIP複合体がポリユビキチン鎖伸長活性(E4活性とも呼ばれる)を示した(投稿準備中)。 (2)SCF^<Fbs>ユビキチンリガーゼの機能解析 Fbs1の構造解析の結果、Fbs1は全てのN型糖鎖に共通したたんぱく質結合にあずかる糖鎖の基部を選択的に識別することを明らかにした。これらの結果からFbs1、Fbs2は小胞体から逆行輸送された、変性した糖たんぱく質を選択的に識別するのに適した識別様式を有していると考えられた。さらにFbs1、Fbs2は変性糖たんぱく質により強い結合能を有することも明らかにした(EMBO rep. in press)。
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Research Products
(6 results)