2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14GS0322
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
岩井 一宏 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (60252459)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 啓 大阪市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (10159189)
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Keywords | 蛋白質 / 生体分子 / ストレス / 脳神経疾患 / 癌 |
Research Abstract |
昨年度に引き続き、研究代表者が明らかにしてきたHOIL-1ユビキチンリガーゼに関して以下の研究を行った。 (1)HOIL-1ユビキチンリガーゼの機能解析 a.HOIL-1リガーゼの機能基質識別メカニズム IRP2特異的なIDD(iron-dependent degradation)ドメインに存在するheme-regulatory motifi(HRM)がヘム結合部位であり、その周囲のアミノ酸残基を酸化することによりHOIL-1ユビキチンリガーゼで識別されユビキチン化されることを明らかにした。またIRP2のHRMは他のタンパク質に存在するHRMとは異なったXCPXHX配列を有しており、HRM内のH(ヒスチジン)の位置がIRP2によるヘム依存性分解に必須であることを明らかにした。(Ishikawa etal.Molecular Cell,19:171-181,2005) b.HOIL-1リガーゼの機能発現メカニズム HOIL-1は分子量600kD程度の分画に存在し、新規RINGフィンガーたんぱく質:HOIP(HOIL-1 interacting protein)と複合体を形成して機能することを明らかにした。HOIL-1、HOIPともにRING型リガーゼであり、HOIL-1/HOIP複合体としてユビキチンを識別してユビキチンを付加するユビキチン鎖伸長活性を持つこと、しかも驚いたことに、その生成されるユビキチン鎖は従来想定されていたリジン残基を介したものではなく、これまでには想定されていなかったユビキチンのN末のユビキチン鎖を介した直鎖状ポリユビキチン鎖であることを明らかにした(投稿中)。 c.HOIL-1リガーゼの生理的役割 HOIL-1/HOIPはNF-kB系の活性化が選択的に充進することを明らかにし、同複合体によってユビキチン化されるターゲットの同定を進めている。
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Research Products
(6 results)