2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14J00654
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Research Institution | Musashi University |
Principal Investigator |
石川 久美子 武蔵大学, 人文科学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | 歌謡 / 伝承 / 歴史 / 歌と歴史 / 古事記 / 万葉集 / 様式 / 歌謡物語 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、『古事記』歌謡がどのような歴史を語っているかを検証し、『古事記』の歴史を明かにすることに目的がある。今年度は、主として本研究に不足していた以下の点の考察に力点を置いた。それゆえ文献調査が中心である。 [Ⅰ、歌謡の表現分析を徹底して行い、その上で万葉歌への表現の変容を検討する。]具体的には、歌謡と万葉集の枕詞、序詞を取り上げ、その変容を検証した(一部「中央と地方―〈共通語〉を中心に―」、古代文学会、於共立女子大学、2015年5月研究発表)。また允恭記の歌謡分析を通じて、それらが歌体と様式の点から万葉歌への過渡期の歌と位置づけられることを示し、さらに歌語としての「妹」の成立を考察した(「允恭記の歌謡物語と『万葉集』への文学史」『武蔵大学人文学会雑誌』47巻2号、2016年3月)。 [Ⅱ、文学から見る「歴史」について検討する。]2015年度から国際日本文化研究センターにおいて共同研究「説話文学と歴史史料の間に」が行われている。本プロジェクトの目的は、歴史学の側から文学を、文学の側から歴史をどのように見ることができるのかという点にあると考えられ、本研究と重なるところがある。それゆえ研究会に参加させていただき、一線の研究者の方々の発表を通じて歴史学、文学研究から見る「歴史」について改めて考えた。その考察は本研究の方法をより明確にするものである。なお交付申請時に予定していた沖縄の現地調査は、本研究会参加をもって代替し、その成果は博士論文に収録する。 なお今年度は、博士論文執筆に力を入れ、神武記の歌謡から歴史を検証した他、『古今和歌集』までくだって歌の考察を試みた。これらをまとめた博士論文を提出後、各論を学会等に発表していく予定である。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)