2016 Fiscal Year Annual Research Report
新規貪食細胞:濾胞樹状細胞 によるアポトーシスB細胞排除とその生理的意義の解明
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14J00713
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
佐藤 和貴 筑波大学, 人間総合科学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | 貪食細胞 / 液性免疫応答 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】死細胞貪食能を有する脾臓の間質細胞を同定すること。 【結果】脾臓には主に4種類の間質細胞が存在し、それぞれの局在や機能、細胞表面マーカーによって定義されている。各間質細胞分画の貪食能を検討するために、フローサイトメーターを用いて組織より各間質細胞分画を単離する手法を樹立した(Sato K et al. Mol. Immunol. 2016)。単離した間質細胞の貪食能評価するために、経静脈的にアポトーシス細胞を投与したマウスや、細胞毒性を持つアラムアジュバント投与により内在性の死細胞が増加したマウスを解析した結果、濾胞樹状細胞や細網線維芽細胞は死細胞を貪食しなかった。一方で、血管内皮細胞および濾胞辺縁部に局在する辺縁細網細胞が死細胞を貪食することを見出した。肝臓の毛細血管を構成する特殊な血管内皮細胞は類洞内皮細胞と呼ばれ、高度に発達した貪食能を持つことが知られている。脾臓の血管内皮細胞も類洞内皮細胞に分類されることから、肝臓と同様に脾臓の血管内皮細胞も血中の老廃物や死細胞の排除に寄与していると考えられる。辺縁細網細胞は濾胞の辺縁部に局在する細胞であるが、その生理学的な役割は未だに明らかになっていない。その局在から辺縁細網細胞は胚中心形成に伴い大量に発生するアポトーシスB細胞を貪食していると仮説を立て、検証した。B細胞特異的GFP発現マウスの脾臓を解析したところ、胚中心形成に伴って辺縁細網細胞の細胞室内でB細胞由来のGFPが検出された。すなわち、辺縁細網細胞は脾臓における非専門貪食細胞として、アポトーシスB細胞の排除に寄与することが示された。 【意義】胚中心形成に伴うアポトーシス細胞の排除機構の一端を明らかにし、辺縁細網細胞の新たな機能を明らかにした。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)