2014 Fiscal Year Annual Research Report
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14J00979
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
山田 美季 東京藝術大学, 美術研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | 査読論文執筆投稿 / 実地調査 / 情報交換 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画に基づきながら、7世紀の邪鬼に関する研究と、12-13世紀の邪鬼に関する研究を論文にまとめた点は、高く評価できる。両論文は、『MUSUM』(東京国立博物館編集)と『美術史』(美術史学会編集)に投稿したが、査読において問題点を指摘され、掲載には至らなかった。 結果にこそ結びつかなかったが、本年度の論文執筆にかけた仕事量は膨大であった。現在、査読において指摘された問題点を逐一検討しながら、本年度の作業成果を見直しており、客観的で普遍性のある邪鬼の形式分類を確立するために、理論面での再構築に鋭意取り組んでいる。 論文執筆に追われるあまり、海外での資料収集が進まなかった点に課題を残したが、国内における実地研究では、2014年9 月22日から24日にかけて、奈良・西大寺の四王堂に安置される金銅四天王像および邪鬼について、大阪大学・藤岡穣教授の研究室のご協力のもと熟覧調査と携行式の蛍光X線分析装置を用いた調査を実施した。また2014年4月に東京都・祐天寺、6月および8月に静岡県・応賀寺、7月に山形県・慈尊院、8月に長野県・観松院、9月に神奈川県・妙高院、正伝庵、10月に静岡県霊山寺などにおいて仏像調査に同行し、自身の邪鬼研究に通底する研究対象の調査の計画・実施・調査記録の整理、調査報告書の作例について研鑽を重ねた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
査読において問題点を指摘され、掲載には至らなかったが、本年度の論文執筆にかけた仕事量は膨大であった。現在、査読において指摘された問題点を逐一検討しながら、本年度の作業成果を見直しており、客観的で普遍性のある邪鬼の形式分類を確立するために、理論面での再構築に鋭意取り組んでいる。また総体として研究は着実に前進しており、所期の成果は得られたと判断される。また、調査への積極的な交流を通して人的な交流が広がり、個人は遂行が難しい仏像調査において、国内外調査を実現するための準備を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
査読において指摘された問題点を改善し、掲載を目指して論文の改稿を行う。同時に、2014年度に行った実地調査をもとに西大寺の邪鬼について執筆を進める。 実地調査については、国内調査および海外調査についてできる限り遂行できるようにつとめ、情報収集に励みたい。
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