2016 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14J01073
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
仲澤 伸子 京都大学, 理学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | ヒョウ / 食性分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、タンザニア・マハレ山塊国立公園において5月28日~7月13日および2月9日~3月30日の期間ヒョウの生態に関する調査をおこなった。 前期におこなった赤外線センサーカメラを用いた調査では、調査地に1頭のみ生息していたオスが撮影されなかった。また、後期の調査でも撮影されなかった。老齢個体であると思われるため、若い個体になわばりを奪われたか、死亡した可能性がある。 また、28年度の調査では、乾季および雨季におけるヒョウの食性傾向を調査することを目的とした。さらに、タンザニア国内で野生動物のサンプル輸出に関する制度が改変され、糞サンプルの輸出が難しくなったため、現地にて分析を行うことを目的とした。 現地滞在中は調査域内をくまなく歩き回り、可能な限りヒョウの糞を採集した。収集した糞は、その残渣物を肉眼や実体顕微鏡を用いて精査し、骨、角、爪などの内容物から被食者の同定を行った。糞内部に含まれる毛も食性をする上では重要な情報となるが、毛を同定するためにはリファレンスが必要となる。しかし、野生下でリファレンスとなる毛を見つけるのは困難であったため、日本国内で、現地に生息する動物のはく製を探し、毛を少しずつ採取させていただいてきた。しかし、キイロヒヒの毛だけは状態のよいものを採取するのが困難であった。 今回の調査では、キイロヒヒを追跡し、観察する時間を設けることでリファレンスにできる毛を採取することができた。 そのため、今後は、生物顕微鏡を用いて毛小皮紋理や毛の断面の形態を1本ずつ確認することで、より精度の高い同定を行う。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)