2014 Fiscal Year Annual Research Report
タンザニアおよびカメルーン農村部における地酒製造に関する研究
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14J01362
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
久保 亮介 京都大学, 地球環境学堂, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | アフリカ / タンザニア / カメルーン / 国際研究者交流 / 食文化 / 醸造 / 伝統文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
「タンザニアおよびカメルーン農村部における地酒製造に関する研究」と題した博士論文を執筆し、公聴会を開催した。学位の授与については現在審査中である。論文はタンザニアとカメルーンの農村部における地酒製造の詳細を明らかにし、各調査地における地酒製造の特徴を比較している。 学術論文の投稿に関しては、タンザニアとカメルーンの農村部における地酒製造についての比較研究を題材とした論文、「サブサハラアフリカにおける酒造りの地域間比較研究-タンザニアおよびカメルーンの農村を事例として-」を執筆し、日本沙漠学会誌「沙漠研究」に投稿した。加えて、日本醸造協会からの以来原稿として「タンザニア農村部における地酒製造」と題した解説を執筆し、日本醸造協会誌に寄稿した。 学会その他における発表に関しては、8月に自身初の国際学会発表をブラジルのナタールで行った。他にも、国内での学会発表を1回、国内外でのシンポジウム等における発表を3回行った。 カメルーン南部の農村においてフィールド調査を行い、アブラヤシ酒の原材料となるアブラヤシ樹液の採取法およびアブラヤシ酒を用いた蒸留酒の製造法を、カメルーンのチャン大学に所属する研究者とともに調査した。共同調査の後、カメルーン人研究者は当該農村における更なるフィールド調査を行い、特別研究員自身は調査地において入手した地酒原材料(樹皮)についてのタンニン含量分析を行った。平成27年度において、各研究者の行った研究成果を共同執筆論文としてまとめ、学術誌に投稿する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の目標であった博士論文の執筆と公聴会の開催を完了した。学位授与に関しては、現在審査中である。また、自身初の国際学会発表、国内外における学会、シンポジウム等における発表など、研究成果の公表を精力的に行うことが出来た。学術論文の投稿に関しては、本研究課題に関する論文1本および解説1本を執筆して現在投稿中である。以上のように、平成26年度は目標としていた研究成果の公表を十分に行うことが出来たと自己評価する。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は博士論文の執筆と研究成果の公表を主とした活動を行い、当初の目標を達成することが出来た。平成27年度はタンザニアにおけるフィールド調査を主とした研究活動を行う予定である。具体的には、2015年6月~2016年3月までタンザニアに渡航して長期にわたるフィールド調査を行い、調査地における地酒造りの詳細を明らかにする。特に、今までの研究活動において、タンザニアを含む東アフリカではストロー用いて飲用される酒が多く存在することが明らかとなったので、次回のフィールド調査はストロー酒の製造および利用に着目して行う予定である。
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[Journal Article] Isolation of lactic-acid tolerant Saccharomyces cerevisiae from Cameroonian alcoholic beverage2015
Author(s)
Kubo, R., Ohta, K., Funakawa, S., Kitabatake, N., Araki, S., Izawa, S.
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Journal Title
Journal of Bioscience and Bioengineering
Volume: 118(6)
Pages: 657-660
DOI
Peer Reviewed
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