2015 Fiscal Year Annual Research Report
転写因子IRF8に注目した網羅的ターゲット遺伝子同定による脊髄損傷の病態解明
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14J01375
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
小早川 和 九州大学, 医学研究院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | 脊髄損傷 / マクロファージ / IRF8 |
Outline of Annual Research Achievements |
マクロファージ自身の遊走能に影響を与えているのは、免疫染色の結果補体C5aの濃度勾配である事が分かった。安定的なC5aの濃度勾配を形成し、time lapse 位相差イメージングでマクロファージの遊走をリアルタイムに観察した結果、WTマクロファージは補体濃度が高い方向に向かって速く遊走するのに対し、IRF8-/-マクロファージは遊走スピードが著しく低下しており、補体濃度勾配中の遊走方向性も低下していた。IRF8-/-マクロファージのC5a濃度勾配中の走化性がWTよりも低下していた原因は、C5aに対する感受性の違いである可能性があったが、脊髄損傷前後のC5a受容体の遺伝子発現はIRF8-/-マウスとWT間で有意差がなかった。補体がマクロファージの遊走能を調節するもう一つのメカニズムとして、C5aの刺激によってautocrineされたATPと、ATPが加水分解されて産生されたADPが、プリン受容体を介するものがある。WTマウス損傷脊髄では種々のプリン受容体の遺伝子発現は脊髄損傷後に上昇するのに対し、IRF8-/-マウスの損傷脊髄では発現が有意に低下していて、損傷後の発現量増加も認めなかった。WTマウスにそれぞれIRF8+/+-EGFP+/+、もしくはIRF8-/--EGFP+/+マウス由来の細胞を骨髄移植したキメラマウスを作成し、脊髄損傷後にEGFP+/CD11b+/Ly6G-分画を末梢血からの浸潤マクロファージとしてFACSを用いて選択的に回収した。定量的qPCRの結果、WTマクロファージでは脊髄損傷後にプリン受容体の遺伝子発現が末梢血中の単球に比べて優位に上昇するのに対し、IRF8-/-マクロファージでは浸潤前の単球と比べて上昇せず、WTマクロファージよりも著しく低下していた。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] Acute Hyperglycemia Is A Treatable Risk Factor For Spinal Cord Injury: Animal Experiment And Human Cohort Study2016
Author(s)
Kazu Kobayakawa, Seiji Okada, Kensuke Kubota, Kazuya Yokota, Yasuyuki Ohkawa, Takeyuki Saito, Masamitsu Hara, Ken Kijima, Ryosuke Ideta, Keiichiro Shiba, Yukihide Iwamoto
Organizer
The 62th Annual Meeting of the Orthopaedic Research Society
Place of Presentation
Disney's Coronado Springs Resort, Orlando, Florida, USA
Year and Date
2016-03-05 – 2016-03-08
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[Presentation] 脊髄損傷後の炎症と再生2015
Author(s)
岡田誠司、小早川和
Organizer
第30回日本炎症・再生医学会
Place of Presentation
虎ノ門ヒルズフォーラム
Year and Date
2015-07-21 – 2015-07-22
Invited