2016 Fiscal Year Annual Research Report
タンパク質N末端アセチル化による選択的ミトコンドリア分解の制御
Project/Area Number |
14J01682
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
英山 明慶 大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員(PD)
|
Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
|
Keywords | ミトコンドリア / マイトファジー / オートファジー / 出芽酵母 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はミトコンドリアを分解対象とした選択的オートファジー経路の一つであるマイトファジーのメカニズムの解明を目指しており、タンパク質N末端アセチル化酵素のNatAに着目して解析を行ってきた。採用年度の最終年では、NatAだけに留まらない新たなマイトファジーの制御機構を見出すことができ、研究を飛躍的に発展させることができた。 NatA欠損細胞ではマイトファジーが強く抑制されるが、その一因として、マイトファジーの必須レセプター因子であるAtg32の発現レベルがNatA欠損細胞では低いことを既に明らかにしている。このことから、Atg32の発現量変化がマイトファジーの促進や抑制にクリティカルに作用していることが考えられる。そこで、Atg32の発現制御について詳細な解析を最終年度に試みた。野生型の酵母株が呼吸増殖した際、Atg32は対数増殖期に発現レベルが一過的に上昇し、培養時間が24時間を過ぎた頃から急激にそのレベルが減少する。しかし、ATG32のmRNAの量は呼吸増殖24時間以降も増加するため、この減少制御は転写に対する抑制ではなく、タンパクの分解制御が考えられる。タンパク質の分解制御はオートファジーの他にプロテアソームによる制御が広く知られており、分解対象のタンパク質がユビキチン化を受けることでプロテアソームに認識され、分解される。解析を行った結果、Atg32がユビキチン化され、プロテアソームより分解制御を受けていることが示唆された。
|
Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(1 results)