2016 Fiscal Year Annual Research Report
ラセミ体ハロゲン化アルキルを基質としたエナンチオ収束型不斉ホウ素置換反応の開発
Project/Area Number |
14J02341
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
久保田 浩司 北海道大学, 大学院工学研究院, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | ホウ素 / 銅触媒 / 不斉反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
■ ヘテロ芳香族化合物の脱芳香族化/不斉ホウ素化 ■ < Kubota, K.; Watanabe, Y.; Hayama, K.; Ito, H. J. Am. Chem. Soc. 2016, 138, 4338.> <Kubota, K.; Watanabe, Y.; Ito, H. Adv. Synth. Catal. 2016, 358, 2379.> 入手容易なピリジンを原料とする不斉反応は、多くの医薬品の中核をなす光学活性ピペリジンを与える有用な手法である。本研究では、ピリジンの部分還元により得られる1,2-ジヒドロピリジンに対し、不斉銅(I)触媒存在下、ジボロンを作用させると光学活性ボリルピペリジンが高立体選択的に得られることを見出した。また同様の触媒系はキノリンにも適用可能であり、別報として報告した。 ■ 脂肪族および芳香族アルデヒド類の求核的不斉ホウ素化反応の機構解明 ■ < Kubota, K.; Jin, M.; Ito, H. Organometallics 2016, 35, 136.> 我々は以前、銅(I)触媒を用いたアルデヒド類のエナンチオ選択的ホウ素化反応を報告した。本研究では、理論計算により、位置選択性やエナンチオ選択性発現機構をはじめとする反応の詳細を明らかにし、今後の反応設計における重要な知見が得られた。 ■ キラルアニオン相間移動触媒による不斉プメラー反応の開発 ■ < Kubota, K.; Biswas. S; Turberg, M. Dean F. Toste, Manuscript under preparation> チオニウムカチオンへの付加反応を経由するプメラー型変換反応は、含硫黄化合物を合成する上で有用な手法である。本研究では、キラルアニオン相関移動触媒を用いることで酸化的不斉プメラー反応の開発に初めて成功した。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)