2016 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
14J02723
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
森崎 一宏 九州大学, 薬学府, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | 不斉四置換炭素 / 無保護アミン / アルキニル化反応 / トリフルオロメチルアミン / 反応機構解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
ロジウム触媒による不斉アルキニル化反応において、反応機構解析に成功した(J. Am. Chem. Soc. 2016, 138, 6194. 筆頭著者)。本反応機構解析により、末端アルキンが直接プロトン源として働くこと、及びアルキニル金属種の迅速な形成が高い反応性を有する反応の開発に重要であることを見出した。 さらに、反応機構解析で得られた結果をもとに、新規亜鉛触媒系を開発し、触媒これまで全く報告のない窒素上無保護のケトイミンに対する直接的触媒的アルキニル化反応及びその不斉化に成功している(Chem. Commun. Accepted. 筆頭著者)。本反応は、脱保護の過程を経ることなくα位四置換炭素含有無保護プロパルギルアミンを高収率で合成可能である。また、保護されたアルジミンの存在下無保護トリフルオロメチルケチミン選択的に反応が進行するという興味深い選択性を見出した。また、本研究をきっかけとして他の求核剤を用いた窒素上無保護ケチミンに対する不斉反応の開発につながる重要な知見を得ることに成功している(論文投稿中)。 さらに、これまで窒素上無保護のケチミンの合成法は、既存法も含め、環境調和性・操作の煩雑さ・官能基共存性などに問題を残していたが、容易に入手可能な試薬を用いた穏和な条件での窒素上無保護ケチミンの合成法の開発にも成功している。 また、報告例のないトリフルオロメチルアミン誘導体を求核剤とした新たな四置換炭素構築型反応の開発にも成功しており、これまでの成果が実を結んでいる。このように博士課程における研究により、α位不斉四置換炭素含有アミンの合成法に関して種々の重要な知見・結果をえたと言える。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)