2015 Fiscal Year Annual Research Report
牧畜民の定住化にともなう放牧管理の新展開とその社会的意義:ケニア・ポコットの事例
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14J02802
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
稲角 暢 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | 牧畜民 / 家畜 / 放牧管理 / 定住化 / 自律的遊動 / GPS首輪 / ケニア / ポコット |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、北西ケニアの東ポコットにおいて、町の周辺に定住化した牧畜民と、移動生活とともに生業としての遊牧を持続している、町からはなれた地域の牧畜民のあいだの、放牧管理を軸にした相補的な関係を描き出すことを目的としている。また、町からはなれた地域の牧畜民の、家畜を管理する技術と、社会変化に対する適応戦略を解明することで、ポコットの人びとが生業としての遊牧を今後も持続させるための要素を抽出し、将来における牧畜の発展の可能性を示すことも重要な目的となる。 2016年度には、2ヵ月半の渡航をおこない、1)町からはなれた地域のポコットの放牧形態と放牧従事者の経験知の把握、2)市場経済・開発援助の流入に対する、町からはなれた地域のポコットの適応戦略の解明、の2つについて、集中的な調査をおこなった。具体的には、町からはなれた地域の20個のホームステッドを対象に世帯調査をおこない、町の周辺地域のホームステッドの世帯構成との違いについて把握した。また、それぞれの世帯構成員の放牧への参与時間を計測して、比較材料とするとともに、放牧への参与観察をおこなって、放牧中の家畜への介入行動についても記録を取った。また、GPS首輪を用いて家畜群の放牧ルートのデータをとり、距離やルートの重複率などについて、町の周辺地域との比較をおこなった。さらに、聞き取り調査も同じく20のホームステッドについておこない、季節変動や地形、水場、植生の分布の性質について、放牧従事者の経験知を広く取材した。また、各世帯における、家畜の売却と食料の購入、家畜による食料と購入食料の通時的な増減の記録を取り、世帯の経済状況と放牧体制の関連を探る聞き取りもおこなった。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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