2015 Fiscal Year Annual Research Report
iPS化技術を用いた慢性骨髄性白血病幹細胞分画におけるイマチニブ耐性機構の解明
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14J02953
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
宮内 将 東京大学, 医学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | 疾患特異的iPS細胞 / 腫瘍幹細胞 / 造血器腫瘍 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度iPS細胞化技術を用いて抽出したイマチニブ耐性に寄与する候補遺伝子の評価を行った。TKI感受性ヒト慢性骨髄性白血病細胞株およびTKI耐性ヒト慢性骨髄性白血病細胞株への候補遺伝子の導入および遺伝子のノックダウンを行い、イマチニブ曝露下における細胞増殖能、アポトーシス誘導能およびBCR-ABL関連シグナルの評価を行った。評価が完了した候補遺伝子群の一部については有意な差は認められなかった。 さらに、gene sets enrichment analysisを用いたCML-iPS細胞由来pre-hematopoietic progenitor cells(pre-HPCs)の網羅的遺伝子発現解析からpre-HPCsでは幹細胞の維持に重要であることが知られているHOXA9と関連した遺伝子群やイマチニブ耐性に寄与することが知られているTGF-β pathwayに関連した遺伝子群がenrichされていることを明らかにした。これらの結果は、CML-iPS細胞由来pre-HPCsは遺伝子発現プロファイル上もイマチニブ耐性であるCML幹細胞のモデルとして有効であることが示唆した。 これらの研究成果は、初年度で網羅的遺伝子解析から耐性機構に寄与する遺伝子の抽出を行い、次年度でin vitroおよびin vivoにおける候補遺伝子の寄与を検証する当初の期待ほどではないが、一定の研究の進展があったと考えらえる。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)