2016 Fiscal Year Annual Research Report
バングラデシュにおける乳幼児のケアと教育(ECCE)-地域的視点からの再考-
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14J03106
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
門松 愛 京都大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC1)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | バングラデシュ / 途上国 / 幼児教育 / 保育 / 比較教育学 / 教育の質 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の主な成果は以下の2点である。 ①バングラデシュでの就学前教育の教育方法が教師主導・知識獲得志向型となっている理由の解明 就学前教育の教育方法においては、「遊びを通した学び」が国際的な潮流となっており、特に子ども中心主義・子ども主導の教育方法が望ましいとされる。しかし、バングラデシュでは、ナショナルカリキュラムでは遊びを通した学びや子ども中心主義が掲げられているものの、実態としては教師主導で知識獲得志向の就学前教育となっている。この点に注目し、就学前教育の教師や、子どもに就学前教育を受けさせている保護者が、教師主導で知識獲得志向の就学前教育をどのような理由から支持しているのかについて研究をおこなった。結果、同国において教師主導で知識獲得志向の就学前教育は、学校を、家庭で教えることが難しい知識としつけを身に付ける特別な場とみなし、規律ある学校を良い学校とする、同国の人々の学校教育観によって支持されていることが明らかとなった。このような価値観のもとで、遊びを通した学びの実践は規律がないとして批難される場合があることも明らかにした。 ②諸外国の就学前教育カリキュラムや乳幼児の学習発達基準と比較したバングラデシュの特徴の解明 同国において教師主導で知識獲得志向の就学前教育となる制度的な理由の1つとして、ナショナルカリキュラムにおいて詳細な到達目標が示されており、教師の実践が限定されがちであることが考えられる。この点について、他の途上国や先進国のカリキュラムや乳幼児の学習発達基準と、バングラデシュのナショナルとローカルのカリキュラムを比較し、バングラデシュの特徴を研究した。結果、バングラデシュの特徴として、「学習へのアプローチ」として他国で言及されるような、子どもの自律性に着目した項目(忍耐力や創造力、好奇心など)がないことが明らかとなった。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)