2014 Fiscal Year Annual Research Report
植物NADPHオキシダーゼ活性の可視化による防御機構の解明
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14J03192
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大福 美帆 名古屋大学, 生命農学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2015-03-31
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Keywords | 植物病理 / 活性酸素 / NADPHオキシダーゼ / CDPK |
Outline of Annual Research Achievements |
植物は病原菌に対して急激な活性酸素種 (reactive oxygen species; ROS)の生成を引き起こす。ROSはNADPHオキシダーゼであるRBOH(respiratory burst oxidase homolog)によって産生される。これまでの研究で、病害応答時にCDPK(calcium-dependent protein kinase)がRBOHBのN末端領域をリン酸化修飾し、ROSの生成を増加させることが示されている。本研究は、NADPHオキシダーゼの活性化機構の解明を行うために、NbCDPK5によるNbRBOHBの活性化をモニターするセンサーの構築を行うことを目的とした。
本年度は、生体内におけるNbRBOHBとNbCDPK5との相互作用について調べた。まず、NbCDPK5のC末端側にGFPを連結し、細胞内局在を調べたところ、NbCDPK5は原形質膜に局在していることが示された。続いて、NbRBOHBとNbCDPK5の相互作用をBiFC法で調べた。YFPのN末領域をNbRBOHBのN末端側に融合させたものと、YFPのC末領域をNbCDPK5のC末端側に融合させたものを、ベンサミアナ葉に一過的に発現させた。その結果、原形質膜でYFPの蛍光が観察され、NbRBOHBとNbCDPK5が原形質膜で相互作用していることがわかった。また、NbCDPK5のN末端の16アミノ酸配列をGFPと連結させた融合タンパク質の細胞内局在を調べた結果、原形質膜に局在することがわかった。このことから、NbCDPK5のN末16アミノ酸配列が原形質膜に重要であることが示された。この配列は、構築したセンサーを構築する際に用いる予定である。
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Research Progress Status |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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