2016 Fiscal Year Annual Research Report
金星電離大気流出成分及び流出量の太陽風変動依存性の解明
Project/Area Number |
14J03613
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
益永 圭 東京大学, 理学系研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | 金星 / ひさき / 大気光 / 重力波 / 火星 / MAVEN / ピックアップイオン / 反射 |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年のひさき衛星の観測によって明らかになった金星熱圏の極端紫外大気光の周期変動の理解を深めるため、2015年のひさき衛星の観測データを用いて大気光の周期変動について金星朝側と夕方側の比較を行った。その結果、4日周期の変動が特に金星の朝側で支配的になることが明らかになった。金星の中層大気では大気が4日で循環(スーパーローテーション)していることが知られているが、先行研究との比較の結果、スーパーローテーションする大気層から熱圏へ伝搬する大気重力波が熱圏の酸素原子の密度変動を引き起こしている可能性があることが明らかになった。この内容は国際学術誌Icarusに掲載された。 また、Masunaga et al. [2016]によって発見された火星周辺の酸素ピックアップイオンの磁気シース反射現象の理解を深めるため、イオン反射現象がどれほどの割合で起こるのかを定量的に評価した。酸素ピックアップイオンは火星超高層の中性大気の加熱および流出(スパッタリング)を引き起こす主な要素として知られており、特に過去の火星大気の流出に重要な役割を果たしてきたと考えられている。そのため、火星からの大気流出現象を理解する上で、酸素ピックアップイオンの運動を理解することは重要である。MAVENの約1年分データを統計的に解析した結果、酸素ピックアップイオンの平均反射率は14%であることがわかった。また、太陽風への依存性も調べたところ、太陽風磁場強度が6nTを超えるような激しい太陽風状態のときは反射率は約40%まで増加することが明らかになった。この結果は、過去の激しい太陽風状態に晒された火星においてイオン反射は現在よりも多く起こっていたことを示唆している。この内容は国際学術誌JGRに掲載された。
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Research Progress Status |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Dawn-dusk difference of periodic oxygen EUV dayglow variations at Venus observed by Hisaki2017
Author(s)
Masunaga, K., K. Seki, N. Terada, F. Tsuchiya, T. Kimura, K. Yoshioka, G. Murakami, A. Yamazaki, C. Tao, F. Leblanc, and I. Yoshikawa
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Journal Title
Icarus
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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[Journal Article] Statistical analysis of the reflection of incident O+ pickup ions at Mars: MAVEN observations2017
Author(s)
Masunaga, K., K. Seki, D. Brain, X. Fang, Y. Dong, B. M. Jakosky, J. P. McFadden, J. S. Halekas, J. E. P. Connerney, D. L. Mitchell, and F. Eparvier
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Journal Title
Journal of Geophysical Research: Space Physics
Volume: 122
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed / Int'l Joint Research / Acknowledgement Compliant
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