2015 Fiscal Year Annual Research Report
天然資源の希少性が技術進歩と経済成長、経済厚生に与える影響について
Project/Area Number |
14J03695
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
大浦 あすか 大阪大学, 経済学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | 経済成長 / 環境汚染 / 人的資本 |
Outline of Annual Research Achievements |
“Modeling pollution and economic growth: the effect of a lethal threshold” 生産活動により排出された汚染は人類に死をもたらす可能性がある(汚染物質には致死量がある)ことを考慮して最適な資源配分のもとでの動学の性質を解析的に分析した。分析の結果、環境汚染を軽減する技術が高い経済においては、きれいな環境とともにある一定の率で経済成長を遂げることが可能であることが明らかになった。状態変数が「環境汚染水準」、「資本水準」と2つある経済モデルにおいて定常状態の安定性を解析的に分析できたことは本研究の技術的な貢献である。
“Environmental Quality and Economic Development: The Effect of Infant Mortality” 環境汚染による子供への健康被害は、人的資本の蓄積に致命的な影響を与え、経済成長を停滞させる要因にもなる。その可能性を考慮した場合の長期的な経済成長について本研究では議論している。「環境汚染」と「人的資本蓄積の阻害」の補完関係により貧困の罠が発生する可能性があり、それは初期の人口水準と環境汚染水準、人的資本蓄積(教育)の効率性に依存することを明らかにした。貧困の罠から抜け出すために必要な政策は、環境汚染への課税だけでは不十分で教育の効率性を上げることなど他の政策が必要であることが分かった。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)