2014 Fiscal Year Annual Research Report
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14J04211
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
栂 浩平 名古屋大学, 生命農学研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2017-03-31
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Keywords | カースト分化 / miRNA / タカサゴシロアリ / 社会性昆虫 |
Outline of Annual Research Achievements |
microRNA(miRNA)は,mRNAの非翻訳領域に結合し,mRNAの分解や翻訳を抑制する因子である.本研究では,タカサゴシロアリの兵隊分化に関わる遺伝子およびmiRNAの制御ネットワークの理解を目的とする.本年度は次世代シーケンサーを利用したmRNAおよびmiRNAの網羅的発現量解析を行った.兵隊は,職蟻から前兵隊を経て分化し,前兵隊分化は職蟻への幼若ホルモン類似体(JHA)の投与によって人為的に誘導可能である.前兵隊は兵隊の基本的な形態を示す.この人為的な分化誘導を利用し,経時的にサンプリングし,シーケンス解析を行った.その結果,JHの上昇により発生のスイッチが切り替わる時期および形態形成の時期に発現が上昇および減少するmiRNAをリストアップできた.例えば,発生のスイッチの切り替えに関わることが予想されるmiRNAとしてmir-8がリストアップされた.mir-8はキイロショウジョウバエではエクダイソンに応答してボディーサイズを制御する.タカサゴシロアリの前兵隊分化でもエクダイソンに応答した発生制御に関わる可能性が示唆された.この他にも機能が不明なmiRNAも多数リストアップすることができた.今後はこれらのmiRNAをリアルタイム定量PCRにより発現時期や発現量の変動を精査する共に,機能解析を行う. mRNAのRNA-seqについてもmiRNA-seqと同様にサンプリングを行い,現在目下シーケンス解析中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度はシーケンスのためのライブラリー作製とシーケンス解析を予定しており,計画通り遂行した.機能解析を行う候補miRNAを多数リストアップできたため,来年度の研究遂行の基盤ができた.
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Strategy for Future Research Activity |
リストアップしたmiRNAについて,発現時期や発現部位を明らかにする.さらに生体内でmiRNAと同様の機能を果たすRNAやmiRNAの機能を阻害するRNAの注射により,リストアップしたmiRNAの機能を明らかにする.
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Research Products
(2 results)