2015 Fiscal Year Annual Research Report
排卵中枢キスペプチンニューロンを制御する上位ネットワークの解明
Project/Area Number |
14J04328
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
渡辺 雄貴 名古屋大学, 生命農学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2014-04-25 – 2016-03-31
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Keywords | キスペプチン / 性腺刺激ホルモン放出ホルモン / 黄体形成ホルモン / 視床下部前腹側室周囲核 / 嗅覚刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ラットを用い排卵中枢である前腹側室周囲核(AVPV)に局在するキスペプチンニューロンの活動を上位で制御する神経メカニズムを明らかにすることである。キスペプチンによる性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)分泌促進効果はさまざまな動物種で報告されているが、キスペプチンニューロンをさらに上位で制御する神経ネットワークは不明である。今年度は、昨年度に引き続きオスラット由来の嗅覚刺激によりメスラットの排卵中枢キスペプチンニューロンが活性化し,黄体形成ホルモン (LH) の分泌が亢進するか検討すること、および、それに加えてオスラットにもAVPVにキスペプチンニューロンが発現することに着目し、オスラットのAVPVのキスペプチンニューロンの制御メカニズムとその生理的意義の解明を目指した。メスラットにオスの床敷を曝露すると、メスラットの活性化AVPVのキスペプチンニューロン数が増加し、LHサージが増強されることが明らかとなった。また、オスラットにおいても、メスラットとの同居刺激によりAVPVのキスペプチンニューロンのKiss1遺伝子発現が増加すること、さらにメスとの同居直後から血中LH濃度が増加することが明らかとなった。以上のことより、メスラットではオス由来の嗅覚刺激が、オスラットではメスとの同居による刺激が、キスペプチンニューロンを上位で制御し、LH分泌を亢進することを明らかにした。本研究で得られた成果をまとめ、現在Journal of neuroendocrinology誌に投稿中である。本研究により明らかとなったAVPVキスペプチンニューロンの上位制御メカニズムの解明は、家畜の繁殖技術を向上するための解決策への応用が期待される。
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Research Progress Status |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Molecular and epigenetic mechanism regulating hypothalamic Kiss1 gene expression in mammals.2016
Author(s)
Uenoyama, Y., Tomikawa, J., Inoue, N., Goto, T., Minabe, S., Ieda, N., Nakamura, S., Watanabe, Y., Ikegami, K., Matsuda, F., Ohkura, S., Maeda, K.I. Tsukamura, H.
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Journal Title
Neuroendocrinology
Volume: 印刷中
Pages: 印刷中
DOI
Peer Reviewed
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